
FXの自動売買が人工知能で勝てるって、どういうこと?



データ分析などに人工知能サービスを使う方法だね。
人工知能によるFXの自動売買やデータの分析は、最近広まってきている手法です。まだまだ発展途上ではありますが、うまく使えば勝率を上げることもできます。
この記事では、FXの人工知能サービスの詳細と、うまい人工知能の利用方法と勝率の上げ方を解説します。
FXの人工知能による取引とは?
FXの人工知能による取引を以下の項目から解説します。
- アルゴリズム取引
- HFT取引(超高速取引)
- ディープラーニング(機械学習)
アルゴリズム取引
アルゴリズム取引は、一定のルールのもとに自動的にトレードを行ってくれます。
例えば、テクニカル分析などのデータを元に機械的に人工知能が注文を行ってくれるのです。
人工知能による取引は、人間と比べて2つのメリットがあります。
- 24時間、集中力を落とさずに相場監視が可能
- 意思や気分、感情といった不確定要素に左右されずにアルゴリズムの遵守が可能
機関投資家が開発している独自のアルゴリズムは、とても複雑なものであり、人間では到底再現できないものです。
人間には再現できないようなシステムトレードを行えるのが、人工知能の強みと言えます。
HFT取引(超高速取引)
HFTとは1秒間に何千回以上ものトレードを可能にするような、短い時間に超高速のトレードを行える仕組みのことです。
人間には真似のできない超高速トレードを行うことで、ロウソク足のわずかな変動にも対応し、トレードチャンスを逃すことがありません。
超高速トレードにより、人間では不可能な数の注文を行う事により、1回の取引ではわずかな値幅しか取れなかったとしても大きな利益を生み出すことが可能です。
1回の取引ではわずかな利益なので、スプレッドには注意が必要です。
ディープラーニング(機械学習)
ディープラーニングとは、過去のチャートのあらゆる情報を元に、相場予測の精度を高めることです。
人間は情報の分析に時間がかかりますし、複数の情報を瞬時に分析することは不可能ですが、人工知能ならば、膨大なデータを瞬時に分析可能です。
例えば、あらゆるチャートパターンを学習させることで、どんな状況でもチャートパターンを使った最適なトレードを実行することができます。
人工知能を搭載したFXの自動売買サービスを紹介
一部の証券会社では、人工知能を使ったサービスを利用することができます。
人工知能を搭載したおすすめのFXの自動売買サービスを、以下の項目で紹介します。
- インヴァスト証券のマイメイト
- トレイダーズ証券のテキストマイニングAI
- マネックス証券のトレードカルテFX
- SBIFXトレードのAI為替シミュレーション
インヴァスト証券のマイメイト
インヴァスト証券のマイメイトは、利用者が作成し育成と学習を行う人工知能です。
エージェントと呼ばれる自動売買プログラムを作成し、利用者が取捨選択しながら学習を進めます。
良い運用実績を残せないエージェントは淘汰され、優秀なエージェントは次世代に受け継がれていきます。
トレイダーズ証券のテキストマイニングAI
トレイダーズ証券のテキストマイニングAIは、情報をいち早く取得し、トレードを有利に行うことに長けています。
指標発表や経済ニュースなどのファンダメンタル分析を元に、ディープラーニングを行い、独自でアップデートも可能です。
ファンダメンタル分析はテクニカル分析よりも主観的な部分が大きいのですが、相場にどのような影響を与えるかをテキストマイニングAIはかなり客観的に把握でき、リスク管理に役立ちます。
マネックス証券のトレードカルテFX
マネックス証券のトレードカルテFXは、自分のトレードの癖を教えてくれる人工知能サービスです。
過去のトレードデータを数値化したり得意な通貨ペアを教えてくれるので、トレードの成績を上げるのに役に立ちます。
日々のトレードの予習復習を行いトレードの技術を伸ばすことができるので、感覚ではなくデータによって自身のトレードを把握し、確実に能力を伸ばせます。
SBIFXトレードのAI為替シミュレーション
SBIFXトレードのAI為替シミュレーションは、過去のデータをディープラーニングし為替予想をしてくれるサービスです。
一つの通貨ペアだけではなく、他通貨も含む過去の値動きからも予想するところに特徴があります。
他通貨も参考にする理由は、通貨ペア同士に相関関係があるものもあるからです。データが増えれば増えるほど精度が上がり、将来的に期待されているサービスです。
ツールにアクセスしたタイミングから、8時間後、24時間後、1週間後、6カ月後の値動きを予想し、10通貨ペアに対応しています。
人工知能で勝つことが難しい理由
人工知能はまだまだ発展途上で、期待はされていますが否定的な見方もあります。
企業は人工知能を積極的に取り入れていますが、失敗しているところも多いです。人工知能で勝つことが難しい理由について、以下の項目で解説します。
- 相場の価格変動の大きさに弱い
- 未来を100%予測することはできない
- 口コミ・評判が悪い
- 運用成績が悪い
相場の価格変動の大きさに弱い
人工知能は価格変動の激しい相場に弱いです。
そのため、精度の高いAIであっても取引するタイミングによっては、大きな損失が発生します。
人工知能には得意な相場と不得意な相場がありますが、基本的には安定した相場が得意なので、人工知能に任せるとしても、相場の選択は自分で行うようにしましょう。
今のところ人工知能によるFXの取引は万能とは言えないので、トレーダーの取捨選択が重要になります。
未来を100%予測することはできない
人工知能によって、未来を100%予測することはできません。
仮に人工知能の精度があがり、100%に近い予測が出せるようになったとしたら、人工知能同士の戦いが始まるので、勝ちと負けが必ず存在する投資の世界では100%勝つことはあり得ないのです。
しかも、現状では人工知能の精度は人より優れているとも言い難いので、人工知能による分析や取引と、自分自身の知識や技術を組み合わせたトレード方法を考えていくことが重要です。
口コミ・評判が悪い
実際に人工知能によるサービスを利用した投資家の口コミや評判・人気の確認は重要です。
実際に人工知能を使った投資家によると、人工知能にはまだ欠点が多く裁量トレードの方が稼げるという意見が多いです。
AIによるFXへの参入は実際に進んでいますが、人工知能単独で取引を成立させるというよりも、トレーダーの介入があって初めて成立します。
人工知能同士の戦いもあり、勝つ人工知能と負ける人工知能が存在するならば、勝つ人工知能を選択する能力は必要になってきます。
トレーダーの能力は、人工知能が発達した将来も重要という意見も多いです。
運用成績が悪い
人工知能を搭載したサービスはリリースされてから日が浅く、運用成績が非公開のところが多いです。
公開されているサービスを見ても、成績は右肩下がりで、マイナス収支のものばかりです。
成績から見ても人工知能への完全な取引の委任は難しいといえます。
人工知能は参考にする程度にとどめ、他の手法で資産運用を行うほうが得策といえるでしょう。
人工知能によるFXの自動売買は発展途上なので慎重な運用が必要
人工知能によるFXの自動売買は、単独での運用は難しいので慎重に扱う必要があります。
FXの人工知能による自動売買は発展途上なので、自身のテクニカル分析やファンダメンタル分析と併用して活用する投資家が多いのが現状です。
ただ、人工知能をうまく利用すれば、FXの勝率を高めることは可能です。
キャッシュバックなどのキャンペーンもあるので、使いたい人工知能がある証券会社に口座を開設してはいかがでしょうか。