
FXのEAって何?



MT4で使える自動売買のプログラムだね。
FXのEAとは、MT4で使える自動売買のプログラムで、無料のものと有料のものがあります
MT4は世界中で使われている非常に優秀なプラットフォームで、取引スペックが高く拡張性も大きいです。MT4のEAによってシステムトレードが行えます。
この記事では、FXのEAの詳細と、システムトレードの特徴と選び方を解説します。
FXのEAってなに?
FXのEAの詳細を以下の項目から解説します。
- EAとはMT4の自動売買プログラム
- EAで行えるトレードスタイル
- 証券会社のシステム風もある
EAとはMT4の自動売買プログラム
EAとは、Expert Adviserの略で、MT4で使用する自動売買プログラムです。システムトレードとも言います。
自動売買の運用には証券会社のシステムを使うこともできますが、EAは証券会社で選べるストラテジーとは比べものにならないほどタイプが豊富なのが特徴です。
証券会社のシステム風に加えて、ユーザーによって新しいプログラムが開発、販売されているので、膨大な数のEAが存在します。
EAで行えるトレードスタイル
EAで行えるトレードスタイルは、デイトレード・ポジショントレード・ナンピンに分かれています。
デイトレードは1日のレンジを想定してリピート注文を行う方法で、1日で完結する短期的なトレードスタイルです。
ポジショントレードは、数週間から数カ月、数年を想定した長期的にポジションを保有するスタイルで、証券会社のシステムで自動売買を運用しているトレーダーにとっては馴染み深いスタイルとなっています。
ナンピンは、相場が注文と逆方向に動いたときに、買い増しか売り増しを行い、取得平均を有利にします。
証券会社のシステム風もある
ポジショントレードを行えるEAは、例えば、マネースクエアのトラリピ風やインヴァスト証券のトライオートFX風のようなものがあり、国内の証券会社で使っていたシステムをEAでもそのまま使えます。
国内証券会社のシステムをEAで行う利点としては、約定力、スプレッドやスワップポイント等の取引スペックが国内証券会社より優遇されているケースが多いことです。
海外のFX業者を利用する場合は、レバレッジの高さやゼロカット、ロスカット水準が低いなどの恩恵も受けられます。
国内の証券会社で運用する場合の利点としては、税率が海外FX業者を利用するより低くなる場合があることです。また、資金保証が国内の証券会社は信託保全で安全性が高いことが多いです。
裁量トレードとシステムトレードの比較
裁量トレードとシステムトレードを比較し、システムトレードを以下の項目から解説します。
- 裁量トレードとシステムトレードの違い
- システムトレードは感情を排除したトレード
- システムトレードは突発事態に弱い
裁量トレードとシステムトレードの違い
裁量トレードの場合は、トレードを手動で実行する必要があり、注文から決済まで画面のチャートを目視してエントリータイミングをうかがい注文を行います。
システムトレードの場合は、売買ロジックを選択すれば自動で注文が行われるので、画面を目視する必要がありません。
システムトレードの方が圧倒的に優れているように思えますが、実際にはシステムトレードだから100%勝てるわけではなく、裁量トレードの方が稼げると考えるトレーダーも多いです。
とはいえ、時間効率だけ考えるとシステムトレードが圧倒的に優位であることは間違いありません。
システムトレードは感情を排除したトレード
FXとはルールを作り実行することで、確実性を確立させるものです。
当てずっぽうのギャンブルではなく、トレーダーは必ず自分なりに何らかの手法を持っています。
しかし、同時にFXは稼ぎたいから行うものなので、感情から来る衝動的な欲望によって、手法を厳守した取引ができなくなることもあります。
裁量トレードの弱点は感情による衝動性から逃れられないことで、メンタルにかなり左右されます。
システムトレードの場合は、画面を見ずプログラムによって自動的に売買が行われるので、感情によるダメージが少ないのです。
システムトレードは突発事態に弱い
システムトレードのプログラムは、状況の判断はしないので、突発的な経済指標や要人発言等の政治・経済ニュースによる相場の大幅な変動に弱いです。
特に、ポジションを長期保有する場合はロスカットに注意する必要があるので、裁量トレードに比べて、初期資金はかなり必要になります。
EAによっては推奨証拠金が設定されていたりしますが、多くのトレーダーは推奨証拠金の3倍以上の資金を用意して運用しています。
裁量トレード、特にデイトレードの場合は、目視によって取引を行うのでリスクが少なく、用意する資金も少額ですみます。
突発的な出来事が起こった場合は、プログラムを停止し、自分自身で損切り等の対応をしましょう。
EAで自動売買運用を行うメリット
EAで自動売買運用を行う場合は、MT4で自動売買を運用するメリットと、海外FX業者を利用する場合のメリットを併せて考える必要があります。
EAで自動売買運用を行うメリットを以下の項目から解説します。
- 初心者でも稼ぎやすい
- 機会損失が起こらない
- ゼロカットでリスクを制限できる
- 自作したEAを販売可能
初心者でも稼ぎやすい
裁量トレードを行う場合、高度なテクニカル分析が必要になります。
投資経験や相場観や感情のコントロールも重要で、それらは一朝一夕に身に付くものではありません。
しかし、副業としてトレードを行う場合、勉強する時間がないこともあります。
EAの自動売買は、既にトレードを研究し結果を残しているトレーダーのロジックをそのまま使えるだけでなく、設定に関しても成功者の公開しているデータを使えばいいので、初心者でも簡単に稼ぎやすいです。
機会損失が起こらない
EAは一日中、リピート注文を行うので、機会損失が起こりません。
時間がない投資家は、手間がかからず放置で稼げるEAの自動売買を良い投資方法と考えることが多いです。
しかし、EAには寿命もあるので完全に放置していると徐々に利益が落ちていく可能性もあります。
最初のうちは週に1度くらいは成績を確認し、正常に収益を上げているか確認しましょう。
長期保有する場合はロスカットにも注意する必要があるので、証拠金は多めで運用し、予備資金をショック相場が起こった際に追加できるように準備している投資家が多いです。
ゼロカットでリスクを制限できる
海外FX業者でもロスカット水準は20%なので、ロスカットされないに越したことがありませんが、万が一ロスカットされたり、ロスカットが間に合わず口座の資金がマイナスになった際でも、海外FX業者の場合は、ゼロカット制度があるので、マイナス分は会社が負担します。
国内の証券会社はゼロカットを法律上行えないので、追証が発生し借金になる可能性があります。
海外FX業者の場合は、ゼロカット制度により借金にはならないので、心情的に安心して資産運用が可能です。
自作したEAを販売可能
自動売買に精通し、プログラミングも行える場合はEAを作成することも可能です。
自作したEAは、販売もできるので、FXの取引以上に稼げる可能性もあります。
EAで様々な自動売買を運用しつつ勉強して、自動売買や相場に精通すれば自動売買で利益をあげながら、自作EAの販売もできるので、一石二鳥で稼ぐことができます。
自作は難しいと思うかもしれませんが、インターネットで検索すれば無料で知識ゼロからも自作する方法を知ることができるので、思ったよりもハードルは低いです。
EAで自動売買運用を行うデメリット
EAで自動売買運用を行うデメリットを以下の項目から解説します。
- テクニカル分析が身に付きにくい
- 良いEAを探すのが難しい
テクニカル分析が身に付きにくい
既存のロジックを使って運用する場合、テクニカル分析は身に付きにくいです。
裁量トレードの場合は、テクニカル分析を身に付けないと稼ぐことは難しいですが、EAを使って自動売買する場合は、テクニカル分析を学ばなくてもよいので、テクニカル分析を理解する意欲が湧きにくいのです。
テクニカル分析をせずともEAで稼いでいくことは可能ですが、テクニカル分析ができればより高度な判断ができるので、選べるEAの幅も広がります。
EAで自動売買を運用しつつテクニカル分析を学び、更に投資を成功させる投資家もいるので、時間がある場合はテクニカル分析を勉強してみましょう。
良いEAを探すのが難しい
自動売買の中でも、EAによる運用は上級者向けです。
条件が良くても詐欺というEAも多くあるので、自動売買のロジックをある程度は知っている方が好ましいからです。
単なる詐欺EAばかりではなく、サロンやマルチなどへの勧誘等もあるので、自動売買の知識がない投資家は騙される可能性があります。
知識が完全にゼロの場合は膨大なEAの中から良いEAを探すのは難しく、ある程度のコツを知る必要があります。
最初は国内証券会社の自動売買システムを利用し、慣れてからお金のかからないEAに移行しましょう。
勝てるEAを探す方法
勝てるEAを探す方法を以下の項目から解説します。
- 勝率100%のEAはない
- ダウンロードページで実績を確認
- トレードスタイルとロジックを確認
- バックテストとフォワードテストを行う
- 証券会社推奨のEAを使ってみる
勝率100%のEAはない
優秀なEAであっても勝率100%のものはありません。相場は常に変化していて一定ではないからです。
例えば、今まで通用していたEAが、経済や政治状況の変化で相場が様変わりしてしまった場合は、通用しなくなります。
EAは過去の統計から勝てるロジックを構築しているので、将来勝てるという保証はないのです。
EAで放置で自動売買を行うにしても、ニュース等はチェックしておいた方がいいでしょう。
ダウンロードページで実績を確認
ダウンロードページを見ると資産残高のグラフが表示されていることが多いです。
グラフが右肩上がりになっているかどうかと、急降下している時期がないかをチェックしましょう。
グラフが右肩上がりになっていれば、そのEAは現在は調子がよく、急降下している時期があるならば、そのEAには不得意な時期が存在するということになります。
不得意な時期を分析できれば、相場状況にあわせたEAを選択することが可能です。
トレードスタイルとロジックを確認
EAのトレードスタイルが自分にあっているかどうか確認しましょう。
例えば、短期的なEAの場合は完結するのは早いですが、選ぶのが難しい傾向にあります。
自動売買の場合、中長期向けのEAのほうが安定しやすいので、初心者の場合は中長期向けのロジックを選択しましょう。
ただし、長期間向けのロジックは、ある程度の初期資金が必要なので、30万円ほど用意してから少額の取引量で運用することを勧めます。
バックテストとフォワードテストを行う
バックテストとはEAの過去のデータから実績・成績を分析したものですが、データが都合の良いように改ざんされていることも多いので、参考にするだけにとどめます。
同様にランキングや人気、ネットの評判や評価、口コミ等も参考にはできますが、決め手にはなりません。
フォワードテストを行えば、実際にEAを稼働しているのと同じ状態を無料で試せるので、その成績を見てから少額から運用していく方法が安全です。
通貨ペアの選択も大事です。通貨ペアに合ったEAを選びましょう。
証券会社推奨のEAを使ってみる
口座を開設している証券会社の奨励しているEAを使ってみましょう。
注意しなければならないのは、加入している証券会社がNDD方式であるかどうかです。
NDD方式ではなくDD方式の場合、トレーダーに不利なEAを使わされる可能性もあります。
見分け方は、スキャルピングが無制限かどうかです。
NDD方式の収入源はスプレッドなので、利用者が多く使えば使うほど儲かる仕組みになっています。
当然、何度も取引してもらうために稼げるEAを提供している可能性が高いので、NDD方式の証券会社が紹介しているEAなら、試しに使ってみる価値はあります。
EAのFXは初心者でも放置で稼げる
EAによるFX自動売買プログラムは初心者でも成功しやすい投資で、不労所得にかなり近いものを実現できます。
EAが機能しなくなる場合もあるので、定期的に状態を確認する必要はありますが、裁量トレードのように時間を長くとられることがありません。
EAは一度導入してしまえば、自動的にリピート注文を行ってくれて、しかも証拠金さえ多めに運用すればロスカットの危険性も少なく、安心して投資を運用できます。