
MT4のインジケーターってどれがオススメ?



メジャーなのほど強力だけど、特徴や選び方を知っておくことが大事だよ。
MT4インジケーターはメジャーなものほど強力です。
インジケーターは多くの人が使用すればするほど、実際の相場に反映されるからです。
しかし、全てのトレーダーが同じ使い方をしているわけではありません。
この記事では、MT4で使うインジケーターの選び方や特徴、勝てる手法を解説します。
インジケーターとは何か
インジケーターとはチャートにテクニカル指標と呼ばれるライン等を表示させ、テクニカル分析を補助するサポートツールです。
エントリーやエグジットの目安にでき、レンジやトレンド、売られすぎ買われすぎなどの判断の材料となる多彩なデータを入手できます。
MT4は世界中で使われており、あらゆるプラットフォームの中でも対応しているインジケーターが最も多く、さらに新規のインジケーターが作成、開発され続けているのです。
インジケーターの種類は2つある
インジケーターの種類は大きく分けて以下の2種類あります。
- トレンド系
- オシレーター系
それぞれ解説します。
トレンド系
裁量トレードではトレンドを読むことが重要ですが、トレンド系のインジケーターを使うと相場の流れや方向を予想するのが容易になります。
チャートに重なって表示されるタイプなので、いくつも使うとラインが増えすぎて混乱することもあるので注意してください。
慣れているトレーダーは複数のトレンド系インジケーターを使いますが、インジケーターを減らすことで成績を上げるトレーダーもいるので、使用する本数などは自分に適したスタイルを探すとよいでしょう。
トレンド系のインジケーターには、移動平均線・ボリンジャーバンド・一目均衡表・パラボリック・エンベローブなどがあります。
オシレーター系
オシレーター系のインジケーターは相場の売られすぎ、買われすぎを確認するのに向いています。
FXとは売りと買いの2つの勢力の戦いであり、買われすぎれば売られ、売られすぎれば買われる傾向があります。
チャートは振り子のようにいったり来たりしますが、これは売られすぎるとそろそろ買おうと思う投資家が出現し、買われすぎるとそろそろ売ろうと思う投資家が出現するからです。
ですから、相場の売られすぎ、買われすぎの分析は、FXで勝つために重要になります。
オシレーター系のインジケーターは、RSI・MACD・ストキャスティクス・RCI・ATR・CCIなど様々です。
メジャーなインジケーターほど効果が高い
FXが売りと買いの戦いであることは前述しました。多くのトレーダーが使っているインジケーターを使用すれば、そのサインに沿って売買の注文を行うトレーダーを味方につけることができます。
誰も知らないインジケーターのサインに従って注文や決済を行ったとしても、他のトレーダーはサインが分からないので、後に続きません。
いかに多くの味方を付けるかがFXで勝つコツなので、メジャーなインジケーターほど有利になります。
トレンド系インジケーターのおすすめ3選
多くのトレーダーが使っているMT4のトレンド系インジケーターを以下の3つの項目から解説します。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
移動平均線
移動平均線は最もメジャーなインジケーターで、多くのトレーダーに愛用されています。
短期から中・長期の設定されたラインの傾きからトレンドの上昇・下降を確認でき、ラインの傾きがない場合にはレンジの確認ができます。
主な使い方はエントリーサインやエグジットサインであるゴールデンクロスやデッドクロスを見ることです。
ゴールデンクロスは、短期線が長期線を下から上に抜いたとき、デッドクロスは短期線が長期線を下に抜いたときをいいます。
メジャーなインジケーターなので、レジサポラインとして使用するトレーダーも多くいます。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、チャートの周囲にラインを形成するインジケーターです。
ボリンジャーバンドが広がればトレンドの合図となり、縮むと値動きは収まります。
ですから、広がるときにエントリーし、縮むときにエグジットするという使い方をするトレーダーが多いです。
広がれば広がるほど勢いの強いトレンドとなり、縮むに従って勢いは減り、レンジの状態へと移ります。
移動平均線に次いでメジャーなインジケーターです。
一目均衡表
一目均衡表は相場の様々な状況を文字通り「人目」で把握できるインジケーターです。
「過去」「今」「未来」の時間軸を基軸にした5本のラインを使います。基準線が中期的なトレンドを、転換線が短期的なトレンドを意味します。
2つの先行スパンが未来の見通しを、遅行スパンが過去からのトレンドの勢いを意味しているのです。
2つの先行スパンのラインに挟まれた範囲を雲と呼び、ローソク足が雲を抜ければトレンドの変化の合図という考え方があります。
オシレーター系インジケーターのおすすめ3選
多くのトレーダーが使っているMT4のオシレーター系インジケーターを以下の3つの項目から解説します。
- RSI
- MACD
- ストキャスティクス
RSI
RSIは売られすぎと買われすぎをラインで表現し、0%〜100%までの数値によって見極められます。
ラインの表示している位置が0〜30%ならば売られすぎ、70〜100%であれば買われすぎを意味します。
ただし相場が急騰、急落すると数値が動かなくなることがあるので注意してください。
RSIはレンジ相場やゆったりとしたトレンド相場で使うトレーダーが多いです。
MACD
MACDはMACD線とシグナル線の2本の移動平均線で構成されており、トレンドの転換を予測するのによく使われています。移動平均線と同じく、ゴールデンクロスやデッドクロスを使用します。
2本の移動平均線でも十分に分かりやすいのですが、グラフ化できるヒストグラムを好むトレーダーもいます。
ヒストグラムの場合は、グラフが0になった時が、ゴールデンクロスとデッドクロスのタイミングです。
ストキャスティクス
ストキャスティクスは、RSIにラインを1本追加したインジケーターです。
ラインはファーストとスローがあり、ファーストは素早く反応しますが騙しが多く、スローはファーストの弱点を補うかたちです。
ツールが複雑になると使用者の思考が分散されるので、RSIがストキャスティクスよりも劣っているというわけではありません。
ストキャスティクスよりもRSIの方が使いやすいというトレーダーもいたり、複数のインジケーターを組み合わせるときにRSIを選択するトレーダーもいます。
インジケーターで注意すべきこと
MT4でインジケーターを使う際に注意すべきことを以下の項目から解説します。
- 表示数は3つまでにする
- 100%信じず総合的に分析する
表示数は3つまでにする
大量のインジケーターを駆使するトレーダーも中にはいますが、情報過多になってしまうこともあり、初心者のうちはインジケーターの表示は3つまでにしておきましょう。
慣れていないと3つでもかなり混乱すると思います。
特にトレンド系のインジケーターはチャートに重なって表示されるので、情報を絞るのが重要です。
移動平均線とボリンジャーバンドあたりは多くのトレーダーに使われており、特に移動平均線の場合、証券会社によってはプラットフォームにデフォルトで備わっている事もあります。
100%信じず総合的に分析する
インジケーターは騙しも多いので、無条件に信じて利用すると大損する可能性があります。
インジケーターの精度を把握し、トータルで勝てるように、リスクリワードや資金管理を徹底しましょう。
インジケーターはあくまでもサポートなので、インジケーターに表れている指標に全てのトレーダーが反応するわけではありません。
根拠が強く騙しが少ない状況でのみサインを利用するという慎重なトレーダーも多くいます。相場の状況に応じてインジケーターを使いこなしましょう。
インジケーターを使うコツを解説
インジケーターをうまく活用し、騙しを避けるコツを以下の項目から解説します。
- 時間軸を変える
- トレードスタイルに合わせる
時間軸を変える
インジケーターは1つの時間足で判断するよりも複数の時間足で分析したほうが有利です。
例えば、15分足でサインが出ていても日足のトレンドとは逆行している場合などは注意が必要です。
スイングトレードやポジショントレードなどの長期目線で取引を行っているトレーダーもおり、上位足になればなるほど参考にするトレーダーの数が増えます。
ですから、上位足の確認の状況を分析したうえで、下位足のサインを確認する事を勧めます。
トレードスタイルに合わせる
自分のトレードスタイルがデイトレードなのか、スキャルピングなのか、スイングトレードなのかによって、使うインジケーターと確認する数値も変わってきます。
デイトレードでは機能していたインジケーターがスキャルピングでは機能しないというのはよくあるので、トレードスタイルを変える時には、今まで通りのインジケーターが使えるかチェックが必要です。
例えば、機敏に反応するMACDは長期よりも短期の分析に力を発揮するというように、インジケーターによってトレードスタイルの得意分野が違うのです。
パラメーターの設定も短期的なトレードと長期的なトレードとでは微妙に異なるので、気を配る必要があります。
トレードスタイルに合ったインジケーターを使うようにしましょう。
MT4のインジケーターはメジャーなものを組み合わせよう
MT4のインジケーターは複数組み合わせるとサインの正確さが増し、騙しが少なく便利なので、複数のインジケーターを同時に使いましょう。
しかし、多すぎると情報過多になり、かえって判断がつかなくなってしまうこともあるので、自分に適したインジケーターの組み合わせを探しましょう。
インジケーターを使いこなせば、相場の分析が楽になり、研究を重ねればFXの勝率は上がります。