
MT4って重いよね。
軽くする方法ってあるの?



あるよ。
重い原因も含めて紹介するね。
MT4が重いことによって生じる問題は致命的で無視できません。
どれだけ優秀な手法であっても、チャートのラグなどによってうまくいかなかったり、EAもMT4が重いとうまく作動せず、狙った成績や成果を得られないリスクが生じます。
優れた手法やEAがあっても、MT4が重ければFXを成功させることはできないので、原因の追求と対策が重要です。
この記事では、MT4が重い原因と軽くする方法を初心者でも分かるように詳しく解説します。
MT4が重いとどうなる?
MT4が重いことによって生じる問題を以下の項目から解説します。
- トレードの判断がしづらい
- EAのパフォーマンスが落ちる
トレードの判断がしづらい
MT4が重いとチャートの更新が遅れる可能性があります。
チャートの更新が遅いと裁量トレードで取引をしている場合は、エントリーチャンスや利確を逃す可能性も出てきます。
特にスキャルピングを行うトレーダーにとってはチャートのラグは致命的で、取引そのものが成り立たなくなる可能性すら出てくるのです。
反応も鈍くなるので、注文ボタンを押したのに反映されず、何度も押してしまうことでいくつも注文を追加してしまうようなミスも起こりやすいです。
1分1秒の機会を捉える裁量トレードにとってMT4の重さはかなりの問題と言えるでしょう。
EAのパフォーマンスが落ちる
EAはMT4専用の自動売買プログラムですが、MT4が重いとEAのパフォーマンスが悪くなりトレード成績が落ちる可能性があります。
VPSを契約していれば最初のうちは防げますが、使用メモリが増えていくとメモリオーバーを起こしてVPSが停止し、ログインできなくなるケースもあります。
VPSが止まってしまうとEAが動かなくなるので、ポジションを保有した状態でのVPS停止は損失をだす可能性もあるのです。
MT4が重くなる原因は?
MT4が重くなる原因を以下の項目で解説します。
- メモリの使いすぎ
- PCのスペック不足
メモリの使いすぎ
特にメモリの使い過ぎの原因となりやすいのが、カスタムインジケーターです。
中には相当重いカスタムインジケーターがあるので注意してください。
様々なインジケーターを使用できる点がMT4のメリットですが、過剰な数のインジケーターを使用すると、混乱しかえってテクニカル分析がうまくいかなくなるトレーダーいるのが現実です。
チャートにもラグが発生する可能性があるので、インジケーターは適度な数を使うようにしましょう。
また表示させるチャート数にも注意が必要です。
チャート数が多ければ多いほどメモリを消費するので、実際に取引を行っているチャート以外は他のプラットフォーム等で代用させてメモリの消費を軽減しましょう。
初期設定で余分にメモリを使っているケースもあるので、初期設定の見直しも重要です。
PCのスペック不足
MT4の動作環境を確認し、PCがスペックを満たしているか確認しましょう。
条件を満たしていない場合は、パソコンを新たに購入することも考えたほうがよいです。
以下のスペックがMT4の推奨環境です。
CPU | Corei5、Corei7、Corei9、AMD Ryzen 5、AMD Ryzen 7、AMD Ryzen 9 |
メモリ | 8GB以上 |
HDD/SDD | HDD500GB、SDD256GB以上 |
インジケーターやEAの導入、複数のチャート表示等を考えると、やりたいことが増えれば増えるほどパソコンのスペックも要求されます。
MT4を軽くする方法
MT4を軽くする具体的な方法を以下の項目で詳しく解説します。
- チャートを閉じる
- 表示ウィンドウを閉じる
- ヒストリーデータを減らす
- 音量設定を無効にする
- ニュースを閉じる
- 再インストールを試す
チャートを閉じる
表示しているチャート数が多ければ多いほどメモリを消費し、MT4が重くなります。
必要のないチャートは閉じましょう。開いているチャートはチャート下のタブに表示されているので、選別してこまめにチャートを消しておきます。
チャートは、時間足や他の通貨ペアの確認等と行っていると、あっという間に増えてしまうので、定期的な確認が必要です。
画面に表示しているチャートが多いと、MT4にラグが生じ注文がうまくいかなくなる可能性があります。分析も重要ですが、スムーズに注文できる環境を意識しましょう。
表示ウィンドウを閉じる
気配値表示ウィンドウの銘柄数を減らすと、メモリの消費を抑えられます。
表示されている銘柄数はブローカーごとに異なりますが、全ての銘柄を表示させてしまうとMT4が重くなるので、MT4を初めて起動したときは使わない銘柄を非表示にしておきましょう。
気配値ウィンドウの通貨ペアを選択し、右クリックから非表示を選びます。
まとめて非表示にしたい場合は、銘柄を右クリックし通貨ペアを選び、通貨ペアリストを表示させて、非表示にしていきます。黄色い$マークが消えれば成功です。
カテゴリーに属する銘柄すべてを消したい場合は、カテゴリーを非表示にすることも可能です。
ヒストリーデータを減らす
ローソク足の本数を減らしてヒストリーデーターの表示を制限すると、MT4をかなり軽量化できます。
といっても、この方法はテクニカル分析にも影響がでます。軽量化のためとはいえ削りすぎるとトレードがうまくいかなくなる可能性もあり、慎重に行う必要があります。
ツールタブのオプションを選び、ヒストリー内の最大バー数とチャートの最大バー数を選択して、2,000〜3,000本程度にしましょう。
最大バー数を2,000〜3,000に絞るとMT4はかなり軽量化します。
バックテストや検証を行う場合は多くのデータが必要になるので、999,999,999,999に設定し直しましょう。
音量設定を無効にする
注文や約定の時などに音が鳴りますが、要らない場合は音を鳴らなくして、MT4の軽量化を図りましょう。
音によってメンタルに負荷がかかり、かえってトレードがうまくいかないと主張するトレーダーもいるので、要らない場合は消してしまって問題ありません。
音が必要なケースとしては、テクニカル分析の結果が自分が望む形になった際に知らせるサインとしてアラームを使うことがあります。
音量設定を無効にするには、ツールタブのオプションを選び、音量設定ウィンドウを選択します。「有効にする」のチェックをすべて外した後、OKを押せば適用されます。
ニュースを閉じる
MT4のチャートの下のターミナルウィンドウにはニュースが流れていますが、海外FX業者でMT4を使う場合は、英語で流れているので、英語が分からない人は閉じてしまって問題ありません。
金融・市場ニュースに関しては、日本の証券会社などから取得するようにすれば効率的です。
国内でもMT4をプラットフォームとして利用できる証券会社が存在するので、その場合は閉じなくても良いですが、メモリは消費してしまいます。
ニュースは、ツールタブのオプションを選択し、サーバータブを選択した後、「ニュースを有効にする」のチェックを外し、OKを押せば閉じます。
再インストールを試す
MT4が重すぎてフリーズしてしまったら、MT4を一度パソコンからアンインストールして、再インストールしてみましょう。
初期設定に戻りますが、ログインIDの情報は引き継がれ、設定を保存しておけば、その設定も再インストールできます。
MT4が重くなくても調子が悪くなることは時々あるので、再インストールを試してみましょう。
インジケーターを入れすぎてわけが分からなくなったとか、重くなる原因が分からない場合などにも、アンインストールし、再インストールする方法はおすすめです。
MT4を軽くしてトレードの成績を上げよう
MT4を軽くすれば取引がスムーズになり、注文も円滑に行えるし、EAも正確に機能します。結果的にトレードの成績は上がります。
手法やEAの追求も重要ですが、MT4やパソコンの環境もトレードの結果に大きく影響するので、MT4の設定を見直し、使わないものは非表示にして快適に取引を行えるようにしましょう。
MT4は使っているうちに重くなっていくので、重くなりすぎたら設定を保存し、再インストールを実行しましょう。