
スティックPCでの自動売買って低コスト?



スティックPCは確かにコスト面で優れているけど、デメリットもあるよ。
スティックPCとは低コストで極小のPCのことです。
FXの自動売買をスティックPCで行うことで、VPS不要、低コストで自動売買プログラムを運用できます。
この記事では、スティックPCの特徴と、スティックPCを使って自動売買を行うメリットとデメリット、使い方や実際のコストを解説します。
FX自動売買とは何か?
FXの自動売買とは、あらかじめ設定されたプログラムによって、売買を繰り返すシステムのことです。
メリットとしては、人間ではなく機械によって発注を行うので24時間取引が可能で収益チャンスを逃さず、機会損失が発生しません。
一度設定してしまえば、後は自動的に取引を行うので、何もしなくても収入が発生する点も魅力的です。
FX自動売買を行う方法としては、証券会社のツールを使うか、MT4を使うかの2択になりますが、海外FX業者のMT4を利用した方がトレードスペック上のメリットは多いです。
MT4で自動売買するために必要なもの
MT4で自動売買するための手順を以下の項目から解説します。
- MT4をインストール
- EAが必要
- VPSが必要
MT4をインストール
MT4は証券会社からインストール可能で、無料で利用できます。
MT4は海外のプラットフォームのイメージが強いかもしれませんが、国内の証券会社からでもインストールは可能です。
自動売買を行ううえで、海外のFX業者のゼロカットは魅力的ですが、税金は累進課税が適用されるので注意してください。
口座の開設は無料ですが、海外FX業者の場合は長期間取引や入金を行わないと口座維持費が発生することが多いです。
海外FX業者の場合は、日本語で対応していない会社もあるので、確実にインストールを行いたい場合は国内のMT4対応の証券会社を利用しましょう。
EAが必要
EAとは、自動売買プログラムのことで、作成・開発・販売もできるため無料のものから有料のものまで様々なタイプがあります。
証券会社に口座を開設することで、有料のEAであっても無料で使えたりキャンペーンによるボーナスがあったりするため、証券会社選びも重要です。
EAの選び方としては、バックテストによる過去のデータの成績から判断し、ランキングなどの人気度も参考にします。
選んだ後もフォワードテストを行って実績を確認し、少額からの運用をお勧めします。
VPSが必要
MT4の自動売買を行うためには、パソコンを立ち上げたままにしておくか、VPS(仮想専用サーバー)が必要です。
VPSがあれば、パソコンがシャットダウンしていても自動売買プログラムは継続します。
VPSは、月3,000〜5,000円ほどで運用可能ですが、証券会社によっては条件次第で無料で使えるところもあります。
しかし、証券会社のVPSは制約があり、月3,000〜5,000円の負担もあるので、低コストで自動売買を行えるスティックPCを使うという方法もあります。
スティックPCのメリット
スティックPCの概要やメリット、コスト面について以下の項目で解説します。
- スティックPCの概要
- 低コストで自動売買の運用が可能
- スティックPCのトータルコスト
スティックPCの概要
スティックPCとは超小型のスティック状のPCで、大きさ的にはUSBメモリーより一回りか二回り大きい程度です。
低スペックで、バッテリーも内蔵されておらず、ディスプレイやキーボードもありません。
本体にUSBポートとHDMI端子がついており、テレビのHDMI端子に繋げて利用できます。
スティックPCのメリットとしては、通常のPCと比べて非常に安価ということがあげられます。
値段だけならばスティックPCと同等のPCも存在しますが、スティックPCの場合はスペースをとらないのも利点です。
低コストで自動売買の運用が可能
FX自動売買用のVPSの費用は、運用益が少ないトレーダーにとってはかなりの負担になります。
一方で、スティックPCのコストは、最初にスティックPCを買うコストは別にすると、月50円程度の電気代のみなので、ほぼノーコストで自動売買を運用できると考えてよいでしょう。
使い方としては、テレビとスティックPCをHDMI端子で接続させれば、テレビの画面をモニター代わりに使用可能になります。
キーボードとマウスもUSBポートに接続すれば利用可能です。
スティックPCのトータルコスト
スティックPCのトータルコストは、ほぼスティックPC本体の値段のみで、8,000〜2万円ほどです。電気代は月50円程度なのでほぼかかりません。
24時間365日、常時稼働させる性質上、消耗の速度は速く、2年を目安に買い替える必要があります。
通信費も費用に加わりますが、通信費は自動売買を行うときは、スティックPCでなくても必要です。
トータルで考えると、月1,000円程度というのが、スティックPCによる自動売買運用のコストになります。
スティックPCのデメリット
スティックPCのデメリットは、バッテリーを内蔵しない点です。
バッテリー内蔵ではないので、停電があると自動売買プログラムがストップしてしまいます。
ノートPCならばバッテリーが内蔵されているので停電による自動売買プログラムの停止を阻止できますが、コストは高くなります。
気になる方は、高品質PCで自動売買を運用しましょう。
スティックPCでMT4自動売買を運用するコツ
24時間365日運用する前提として、少しでも消耗を抑える必要があるので、熱暴走対策としてヒートシンクを取り付けます。
MT4側の設定としては、ニュース機能と音声設定を無効にし、不要な通貨ペアを非表示にすれば、消耗を抑えられます。
Windows側の設定としては解像度を下げ、毎週決まった曜日の決まった時間に自動再起動しそのときにMT4が起動するような設定のBatファイルを作成しておきます。
起動後はMT4を最小化し、画面描画の負担を軽減させます。
スティックPCで低コストの自動売買を実現させよう
スティックPCは、停電のリスクはあるものの、スペースを取らずに低コストでMT4でのFX自動売買が可能です。
電気代は月に50円ほど、スティックPCも中古ならば8,000円程度で問題なくMT4の自動売買プログラムを運用できます。
自動売買の維持費を抑えたい方は、スティックPCでの運用を検討してみてはいかがでしょうか。