
トラリピとループイフダンって何が違うの?



放置しやすさや、スワップポイントなどの違いがあるよ。
マネースクエアのトラリピとアイネット証券のループイフダンは、どちらもFXの人気のある自動売買ツールで、設定によりリピート注文を行ってくれますが、実際のところ、どちらを使えばよいのか悩むところです。
トラリピとループイフダンは一長一短あり、トラリピは細かい設定が可能で放置しやすく、ループイフダンはスワップが高いという特徴があります。
FX初心者であっても資産運用しやすい、トラリピとループイフダンの違いについて詳しく解説します。
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利用者の評判や口コミ・仕組みは、トラリピの評判・口コミ(ステマなし)にまとめています。
トラリピとループイフダンを比較
FX自動売買を行う上で重要な項目をトラリピとループイフダンで比較します。
- 設定は簡単か?
- 手間は少ないか?
- 通貨ペアの種類
- スプレッド
- スワップポイント
- 「ストップロス」と「損切りあり」の違い
設定は簡単か?
トラリピとループイフダンの設定を以下の表でまとめました。
トラリピ | ループイフダン |
---|---|
通貨ペア 通貨数量レンジ設定 トラップ本数 利益幅 決済トレール設定 損切り設定 | 通貨ペア 方向・ポジション間隔 最大ポジション数 損切り設定 |
トラリピは設定項目がループイフダンより多く自由度は高いですが、逆にループイフダンはトラリピより設定項目が少ないので、設定が簡単ともいえます。
トラリピの場合、項目自体もループイフダンに比べ設定の自由度が高いのに対し、ループイフダンは用意された選択を選ぶだけなので、設定が簡単です。
手間は少ないか?
トラリピの場合は注文の買いと売りを設定できるのですが、ループイフダンは買いと売りの切り替えが手動なので、手間は圧倒的にトラリピのほうが少ないです。
トラリピの場合は、完全放置でも買いと売りの両方でポジションを持てるので、利益を上げれるのがメリットですが、ループイフダンは手動で切り替える手間があり、取引チャンスを逃すこともあります。
ループイフダンは、急な相場の変動が起こった場合に想定外のポジションを持つリスクがあるのも、不利な点です。
通貨ペアの種類
トラリピとループイフダンとで若干の取り扱い通貨ペアの種類は異なりますが、主要通貨ペアは両方とも扱っているので、条件に差はあまりありません。
以下の表が、トラリピとループイフダンの取り扱い通貨ペアの一覧です。
通貨ペア | トラリピ | ループイフダン |
USD/JPY | 取扱いあり | 取扱いあり |
EUR/JPY | 取扱いあり | 取扱いあり |
GBP/JPY | 取扱いあり | 取扱いあり |
AUD/JPY | 取扱いあり | 取扱いあり |
NZD/JPY | 取扱いあり | 取扱いあり |
CAD/JPY | 取扱いあり | 取扱いあり |
CHF/JPY | なし | 取扱いあり |
TRY/JPY | 取扱いあり | 取扱いあり |
MXN/JPY | 取扱いあり | 取扱いあり |
ZAR/JPY | 取扱いあり | 取扱いあり |
AUD/NZD | 取扱いあり | 取扱いあり |
AUD/USD | 取扱いあり | 取扱いあり |
AUD/CHF | なし | 取扱いあり |
GBP/USD | 取扱いあり | 取扱いあり |
NZD/USD | 取扱いあり | 取扱いあり |
EUR/AUD | なし | 取扱いあり |
EUR/GBP | 取扱いあり | 取扱いあり |
EUR/USD | 取扱いあり | 取扱いあり |
USD/CAD | 取扱いあり | 取扱いあり |
USD/CHF | なし | 取扱いあり |
トラリピのほうが4つ、ループイフダンより通貨ペア数が少ないですが、気にするほどの差ではないので、両者ともに同じ程度の通貨ペア数と言えます。
スプレッド
トラリピとループイフダンは取引手数料はなく、スプレッドだけが取引の際の経費となります。
以下の表にトラリピとループイフダンのスプレッドの一覧をまとめました。
通貨ペア | トラリピ | ループイフダン |
USD/JPY | 5.3pips | 2.0pips |
EUR/JPY | 6.5pips | 3.0pips |
GBP/JPY | 9.8pips | 5.0pips |
AUD/JPY | 8.1pips | 4.0pips |
NZD/JPY | 7.9pips | 6.0pips |
CAD/JPY | 5.4pips | 5.0pips |
CHF/JPY | 取扱いなし | 4.0pips |
TRY/JPY | 6.2pips | 9.0pips |
MXN/JPY | 3.0pips | 1.0pips |
ZAR/JPY | 3.3pips | 7.0pips |
AUD/NZD | 3.1pips | 6.0pips |
AUD/USD | 4.7pips | 4.0pips |
AUD/CHF | 取扱いなし | 6.0pips |
GBP/USD | 4.8pips | 3.0pips |
NZD/USD | 4.4pips | 6.0pips |
EUR/AUD | 取扱いなし | 8.0pips |
EUR/GBP | 3.0pips | 4.0pips |
EUR/USD | 5.0pips | 2.0pips |
USD/CAD | 3.3pips | 6.0pips |
USD/CHF | 取扱いなし | 4.0pips |
スプレッドの差はほぼ同じですが、通貨ペアによっては3pips程の差があるので、使いたい通貨ペアでトラリピかループイフダンを選ぶという考え方もあります。
スプレッドは変動するので、よほどの大きな差がない限りは気にしなくてもよいという考え方もあります。
スワップポイント
FXの自動売買はポジションを長期保有する可能性が高いので、プラススワップとマイナススワップは重要です。
以下の表がトラリピとループイフダンのスワップポイント比較になります。
通貨ペア | トラリピ | ループイフダン |
USD/JPY | 買いスワップ +23円売りスワップ -107円 | 買いスワップ +48円売りスワップ -62円 |
EUR/JPY | 買いスワップ -61円売りスワップ +1円 | 買いスワップ -20円売りスワップ +15円 |
EUR/USD | 買いスワップ -72円売りスワップ +26円 | 買いスワップ -115円売りスワップ +50円 |
EUR/GBP | 買いスワップ -58円売りスワップ +49円 | 買いスワップ -105円売りスワップ +15円 |
AUD/JPY | 買いスワップ +16円売りスワップ -44円 | 買いスワップ +15円売りスワップ -20円 |
AUD/USD | 買いスワップ -58円売りスワップ +1円 | 買いスワップ -75円売りスワップ +0円 |
NZD/JPY | 買いスワップ +23円売りスワップ -50円 | 買いスワップ +26円売りスワップ -34円 |
NZD/USD | 買いスワップ +4円売りスワップ -32円 | 買いスワップ 0円売りスワップ -75円 |
USD/CAD | 買いスワップ 0円売りスワップ 0円 | 買いスワップ -55円売りスワップ 0円 |
CAD/JPY | 買いスワップ +37円売りスワップ -43円 | 買いスワップ +35円売りスワップ -45円 |
GBP/JPY | 買いスワップ +18円売りスワップ -44円 | 買いスワップ +58円売りスワップ -75円 |
GBP/USD | 買いスワップ -18円売りスワップ +1円 | 買いスワップ 0円売りスワップ -80円 |
TRY/JPY | 買いスワップ +6円売りスワップ -55円 | 買いスワップ +28円売りスワップ -36円 |
ZAR/JPY | 買いスワップ +22円売りスワップ -14円 | 買いスワップ +16円売りスワップ -21円 |
MXN/JPY | 買いスワップ +7円売りスワップ -10円 | 買いスワップ +16円売りスワップ -21円 |
CHF/JPY | 取扱いなし | 買いスワップ +35円売りスワップ -46円 |
AUD/NZD | 買いスワップ -23円売りスワップ +11円 | 買いスワップ -8円売りスワップ +6円 |
表で比べてみると所々ループイフダンのほうが優勢だということが分かります。
トラリピのほうがスワップポイントが優れている通貨ペアもありますが、ドル円やユーロドルなどを含む主要国通貨ペアは、ループイフダンのほうが優勢です。
トルコリラやメキシコペソといった新興国通貨ペアの場合はほぼ一緒です。
「ストップロス」と「損切りあり」の違い
トラリピの「ストップロス」とループイフダンの「損切りあり」は、似た機能に思うかもしれませんが、全く別です。
トラリピのストップロスは、レートが指定価格に到達したら全て損切りされるという設定です。
絶対にストップロスを使わないといけないのではなく、多くの投資家はむしろストップロスは設定しないで運用する方法をとっています。
ループイフダンは、損切りありの設定にすると、最大ポジション数を超える注文数になった場合、最も古いポジションを損切り、新しいポジションを保有してくれます。
ループイフダンの場合も多くの投資家は、損切りありの設定をしないで運用することが多いです。
トラリピのみ行える機能
トラリピはループイフダンと比べて細かく設定ができ、トラリピのみ行える機能も提供されています。
以下の4項目でトラリピのみ行える機能を説明します。
- 値幅の設定
- レンジの設定
- 決済トレール
- 設定変更
値幅の設定
トラリピでは、注文の要である値幅の設定を細かく決めることができます。
ループイフダンでは、0・25・50・100(銭)の4つの中から選択し、買いの値幅と売りの値幅は同一です。
トラリピは、任意の範囲の中に等間隔で何本トラップを仕掛けるか、という設定する仕組みなので、値幅を自由に設定できます。
たとえば、100円から120円の間に買いトラップを21本仕掛けるのなら、買値幅は100銭、41本仕掛けるのなら買値幅は50銭、という仕組みですね。
また、売値幅は「利益値幅」で1円単位で設定できます。
レンジの設定
トラリピでは、この範囲にトラップを仕掛けます、というレンジの設定ができます。
つまり、想定した範囲からレートがずれてしまった場合、範囲外のレートでは新規発注を自動で止めてくれる仕組みです。
レートが指定範囲内に戻ってきたら、またトラップによる注文が再開します。7割がレンジ相場といわれている為替取引で、とても威力を発揮する発注システムです。
また、想定外の急激なレートの変動が発生しても、自動でストップするので安心ですね。
決済トレール
トラリピでは決済トレールが使えるので、トレンド相場が起きた場合にも対応できます。
決済トレールとは、値動きが一方向に進んでいる場合に、決済をする価格も追尾して移動させて利益を最大化する仕組みです。
たとえば、通常なら110円で買って1円上がったら決済するというポジションの場合、上昇トレンドになっている時に決済トレールにしておけば、値動きが1円を超えても追従していき、余分に上がった分を利益に追加できるということになります。
設定変更
トラリピは運用開始後も一部の設定を運用停止をせずに変更できます。
ループイフダンでは設定変更をする時には、現在の運用を停止して新しい設定でやり直す必要があります。
トラリピで運用開始後にも設定変更できるものは3つあります。
- 決済トレールの設定、解除
- 利益値幅の変更
- ストップロスの価格
決済トレールを、相場環境に合わせて自由に設定したり解除したりできるのはとても便利ですね。
トラリピとループイフダンは一長一短
トラリピは、設定の自由度が高く放置しやすい性質を持っており、長期的な資産運用に向いています。
ループイフダンは、スワップポイントの高さを活かし、プラススワップの方向のみで自動売買を運用していけるのが強みです。
売買の自由度を追求したいならばトラリピ、スワップポイントの高さを活かしたいならば、ループイフダンといった区分けで、それぞれで資産運用している投資家が多いです。
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